液晶テレビといえば [デジタルモノ]
"液晶テレビ、シャープが初めて首位陥落、ソニーが逆転"
http://www.asahi.com/business/update/0224/130.html
私もあまり疑いなく、液晶といえばシャープが真っ先に思いつくが、世界シェアで見るとシャープは3位に転落し現在のトップはソニーだという。
シャープは液晶をすべて自社で生産しているが、ソニーはサムソンと提携して生産を行っている。このあたりの供給体制が順位交代を招いたとの見方もある。
HDテレビの分野ではつい最近までシャープが頭一つ抜けていてパナソニックやソニーが束になっても叶わない状況だったが、いまはかなり差が無くなってきている印象がある。
今年はHDテレビの普及元年とも言える年、競い合ってすばらしい商品を生み出していって欲しいものだ。
75週間かけて個人でロボットを作る [デジタルモノ]
"自律型ロボットの部品が毎号付属する「週刊マイロボット」"
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0602/21/news071.html
週刊●●でおなじみのデアゴスティーニ。
今週から発売される「週刊マイロボット」は毎週付属するパーツを集めて組み立てると自立型のロボットができあがる。
創刊号は590円、2週目以降は1390円で75号まで刊行予定だという。
冷静に考えてみると最終的には約10万円もするロボットだけあって、音声認識や30万画素のCMOSカメラによる周囲の状況認識まで行える。専用ソフトを使えば動作をプログラムすることも可能だとか。
インターフェースもRS232、USBに加えBluetoothによる無線通信も行えるのでプロファイルさえ対応していれば携帯電話からもリモート操作が可能になるとか。
誌面自体はロボットに関する技術や知識、ロボットニュースが載っており資料的な価値もありそう。
10万円超のロボットというと子どもから大きな子どもまで大人気という、自作二足歩行ロボKHR-1が思いつくが、これに並ぶことになるのだろうか。
買おうかどうかは創刊号を買って考えようと思う。そうしてデアゴスティーニの本が創刊号だけたまっていくのだ・・・。
自分の家にある機材は全滅だった [デジタルモノ]
PSE法について、ようやくマスコミでも取り上げ始めた。すでに施行されている法律なので、4/1からすぐどうこうなるとは考えにくいが、このBlogでも何かあり次第取り上げていこうと思う。
自分の家にある録音機材や電子楽器の類を見てみたが、電気用品取締法(旧法)に対応した「▽の中に〒が入ったマーク」はあるが、PSEマークに対応したものは一つもなかった。
解せないのは、このPSE法の前身に当たる電気用品取締法(旧法)の技術基準をクリアした商品は対象外という点だ。
この今までの基準はいったい何のための技術基準なのだろうか。
実際にこのPSE法と電気用品取締法(旧法)でそれほど審査する技術基準は変わっていないのであるという。では何が変わったのかというと統轄する省庁だ。電気用品取締法(旧法)は旧郵政省であり、PSE法は経済産業省だ。何となく縦割り行政や省庁争いといったくだらない理由が見え隠れしているような気がする。
この国は中央集権から脱却して、行政のスリム化を図ろうとしているのではなかったのだろうか。この技術審査も何らかの利権が絡んでいるのだろうか。
電気用品安全法(PSE法)に対する署名 [デジタルモノ]
"電気用品安全法(PSE法)に対する署名"
http://www.jspa.gr.jp/pse/
電気用品安全法とは、電気製品の製造販売に関わる法律で、2006年4月以降からはこの法律に準拠した「PSEマーク」の表示がない製品の販売は事実上出来なくなる。
この法律が施行されたのは2001年のことだが、中古品取り扱いの業界ですら施行されたことを知ったのが今年に入ってからという周知ぶりだ。
この法律が発動してしまうと、日用の電化製品はもちろん、電気楽器、ギターアンプ、電子楽器、レコーディング機器、ラジオ受信機、アナログ/デジタル・テープレコーダー、ビデオテープレコーダー、ターンテ ーブル、ジュークボックス、音響機器などの音楽に関わる機器の中古市場は壊滅してしまう。
上記の機器は現在、プロアマ問わず現役で用いられているものだ。法律施行後の機器が対象ならばまだしも、施行される2001年以前の機器が対象になるのは何かおかしくはないだろうか。
この法律に反対の方は、日本シンセサイザー・プログラマー協会が発案した署名に賛同いただき、是非協力をお願いしたい。
" 電気用品安全法(PSE法)に対する署名"
http://www.jspa.gr.jp/pse/
"中古品が買えなくなる?電気用品安全法とは"
http://blog.so-net.ne.jp/katz/2006-02-03
"電気用品安全法@2chまとめ"
http://www8.atwiki.jp/denkianzen/
ニンテンドーDSがブラウザやワンセグに対応 [デジタルモノ]
"ニンテンドーDS、新展開――ブラウザやワンセグ放送に対応"
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0602/15/news061.html
先日、ニンテンドーDSLiteが発売されることをお伝えしたばかりだが、今日ニンテンドーDS カンファレンス! 2006.春において「ニンテンドーDSブラウザー」と「DS地上波デジタル受信カード(仮称)」が発表された。
ニンテンドーDSブラウザーは、第3のブラウザとして普及しているOperaをベースとしたWebブラウザで、DS専用拡張カートリッジに挿入するカートリッジとして提供される。このカートリッジにはWebブラウジングに必要なメモリや日本語入力システムとしてジャストシステムのATOKが同梱される。これによりニンテンドーDSに内蔵されている無線LAN機能を使い、Webブラウジングが可能となる。文字入力にはニンテンドーDSのタッチスクリーン機能を使った手書き文字入力も可能とのこと。
DS地上波デジタル受信カードはニンテンドーDSのカセットを入れるスロットに接続するタイプ。携帯用テレビなどで使われるロッドアンテナを搭載しており、ニンテンドーDS上で携帯電話などのモバイル機器向けのデジタルテレビ放送、ワンセグを視聴することが出来るようになる。ニンテンドーDS上でどのくらいの時間、連続で視聴できるのかといった細かい情報はでておらず、発売も今年中とのこと。
こうしたゲーム機の多機能化はどちらかというとソニーの十八番のようにも思うのだが、堅実で今絶好調の任天堂がこうした試みをしてくることを見ると、かなり期待が出来そうである。
前にも述べたように、従来のニンテンドーDSのデザインはあまりにも「おもちゃ」という感覚が強すぎて、仮に従来のDSであったらあまり購入意欲をそそられることもなかったが、ニンテンドーDSLiteが発売される今となっては、かなり食指が動く。
このデザインならばデジタルがジェットとしても秀逸だし、ちょっとした空き時間に喫茶店などで取り出し無線LANでネットに接続しても十分使える。
任天堂は、今年中にニンテンドーDSの発売台数を1千万台に乗せたいと言っているが、この調子だと実現できそうな気もしてきた。
しかしここまで来たら、ウィルコムユーザーとしてはW-SIMの対応もして欲しいものである。W-SIM対応で無線LANが内蔵されていて、OPERAが乗って・・・。
どこかでそんなものが出ていたような。
iPodは相変わらず好調 [デジタルモノ]
"アップル、1GBのiPod nanoを17,800円で発売/shuffleも価格改定"(ファイル・ウェブ)
http://www.phileweb.com/news/d-av/200602/08/14800.html
私の周りは、ひねくれ者が多いのかiPod以外のメモリオーディオを持っている人が多いが、それでもだいたい3人に1人はiPodのユーザーだ。
現在iPodはハードディスクタイプとシリコンオーディオの2タイプが販売されており、圧倒的に人気なのはiPod nanoとiPod shuffle、つまりシリコンオーディオタイプの方だ。
iPod nanoは従来2GB(21800円)と4GB(27800円)のモデルがあったが、つい先日1GB(17800円)のモデルが追加された。それと同時に512MBと1GBのshuffleは価格改定されそれぞれ7900円と11900円となった。iPodの魅力はなんといってもあのデザイン、そして価格だろう。もちろんブームで売れているからという理由もあるだろう。
今回新たに発表された1GBですら、128kbpsのビットレートで16時間以上の音楽を収めることが出来る。家中のCDを入れるには足りないだろうが、普段聞くレパートリーとしては十二分な量と言える。
WX310Kのミュージックプレイヤーの出来如何によっては、私も購入してしまうかもしれない。
Apple iPod nano 2GB ホワイト [MA004J/A]
- 出版社/メーカー: アップルコンピュータ
- 発売日: 2005/09/08
- メディア: エレクトロニクス
三洋電機、有機ELから撤退 [デジタルモノ]
"三洋、有機EL事業から撤退。製造合弁会社は解散"
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20060131/sanyo.htm
2004年にNECが、そして昨年末にはパイオニアが撤退。
もう何年も前から液晶に代わる次世代のディスプレイとして注目されていた「有機EL」ディスプレイだが、商品化にかなり近いところにいた三洋がついに撤退するという。
ここでいう有機ELディスプレイとはフルカラーのアクティブマトリックスという駆動方式を使ったものである。
有機ELディスプレイは材料そのものが発光するのでバックライトが不要である。また電流を流せば即、色を変化させることが出来るため応答速度が液晶の数百倍以上も速い。色の再現性やコントラスト比も現状の液晶ディスプレイを凌ぐものである。そして消費電力も少なく、発熱も少なく、非常に薄く視野角も広い。
これだけを聞くと良いことずくめである。実際に数年前からCEATEC等の展示会で展示されるたびに、参考出展のパネルを見てきているが、美しさや精細さはもう何年も前から液晶の比ではない。
そんなすばらしいディスプレイなら、なぜ世に出ないのか。
それはコストと寿命だ。
液晶やSED等、現在世に出ているデジタル機器やディスプレイやテレビ向けのパネルはとにかく競争が厳しく、どんどん性能が良くなっている。売れている商品は更に研究もされるし、大量生産によりコストも抑えられる。それにひきかえ、フルカラーの有機ELディスプレイは、採用実績はほとんど無く、また新しい技術であるが故に歩留まりも良くない。現状では到底、液晶にコストで叶わないのである。
そしてもう一つの寿命。実はこれが有機ELディスプレイが世に出回らない最大のネックとなっている。一般的に、通常のテレビ向けであれば、最低3万時間以上使っても明るさが落ちないことが条件だという。他のデジタルデバイスも同様にある程度の寿命が求められる。TFTの液晶はこれを軽く超える5万時間や6万時間の寿命を誇るパネルも出てきている。だが、有機ELディスプレイは1万時間の壁すら長い間抜けられずにいた。いくら購入当時は綺麗でも、使っているうちに3年で寿命、では困るのだ。
しかし技術は進歩する。昨年相次いでこのあたりのブレイクスルーが起きた。京セラや出光が3万時間クラスの寿命を誇るパネルの材料の開発に成功しているのだ。いずれも今年の春から量産体制に入るという。三洋も自ら、2万時間の寿命を誇る有機ELディスプレイを搭載したHD対応のムービーカメラXactiを発表した矢先である。
SEDだのリアプロだのプラズマなどが次世代ディスプレイとしてもてはやされているが、私は今でも次世代ディスプレイの本命は有機ELであると思っている。三洋が国内で発売する製品としては最初で最後となってしまう有機ELディスプレイ搭載のムービーカメラは2月の下旬に発売するという。これが液晶の美しさで売れて、撤退を撤回するようなことにならないかと密かに願っている。