詫びの入れ方 [考えたこと]
"東横イン 「便利さ優先」と釈明"(asahi.com)
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000000602010002
"東横インお詫び"(東横インホームページ)
http://www.toyoko-inn.com/
改めて事件の詳細は触れないが、なんとも正直な社長だと呆れてしまう。
上記の東横インのお詫びは従来のトップページに当たるのだが、前面にお詫び文が掲載されているわけではなく、同じ列に空室検索と直接予約が可能なフォームが残されている。このあたりの事を見ても、この企業はひたすら目先の利益を追求してきて、いまもその体質はたいして変わっていないと言うことが分かってしまう。
こちらはJR東日本のトップページであるが、ここは昨年末に起きた羽越本線の脱線事故以来、ずっと謝罪文を掲載し続けている。まあ穿った見方をすれば、JRの方が狡猾ともとれ無くはないが、個人的にはこちらの企業姿勢の方が正しいと思ってしまう。
もっと徹底しているのが松下電器産業である。松下はフラットラジアントヒーターの中毒事故により、この温風器の回収と謝罪のために莫大な量の雑誌やTVの広告を打ち、日本の全世帯と宿泊施設6000万軒に対し、危険性を知らせる謝罪のはがきを送る。また対象商品は一律5万円で引き取り、点検修理は無償で行うとしている。その費用は2005年度だけで240億円にも達するという。
確かに死亡事故と条例違反の差というものはあるだろう。
だが、起こってしまったことに対しどのように対応していくかというのは、当たり前であるが重要なことではないか。
私だったら松下の商品は今後も買おうと思う。だが東横インには泊まりたいとは思わない。
例え偽善だと言われても、誠意を込めて物事に対処する姿というのは必ず誰かが見ているものではないだろうか。
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