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ウィルコムWX310K、ミュージックプレイヤーファーストインプレッション [ウィルコム]

 WX310Kのミュージックプレーヤーを指折り数えて待ちくたびれた人も多いだろう。待つのは慣れているウィルコムユーザーではあるが、お約束といわんばかりに本体の発売から時間が過ぎた。

 今回紹介するミュージックプレイヤーは、昨年11月下旬に発売されたウィルコムのPHS、京セラ製WX310Kに追加アプリケーションという形で提供されるものだ。発売前からミュージックプレイヤー機能の搭載はアナウンスされていたが、今日ようやくその約束が果たされたということになる。

 WX310Kには他機種のようにJavaアプリ機能はなく、この本体のプラグインのように提供される。公式サイトからソフトをダウンロードするとメールが送られてきて、音楽転送用のソフト「BeatJam for WX310K」の使用権が与えられる仕組みだ。BeatJam自体はジャストシステムが単体で音楽管理ソフトとして発売しているものを、本機種用にカスタマイズしたものだが、メニュー構成などわかりやすく非常に使いやすい。その分機能も絞られており、まさにWX310Kに音楽を転送するためのソフトといえる。

 オフィシャルの案内にはないが、WX310Kに音楽を転送する際に、ソニーが提供するSonicStage等も使用できる。いずれもフリーで提供されているものなので自分の使いやすいものを探して使うのも良いだろう。

 ただし一度はこのBeatJamをダウンロードしインストールする必要はあるようだ。

 ■必要なもの

 このミュージックプレイヤー機能を使用するにはWX310K本体、PC本体、そしてPCと電話機をつなぐためのUSBケーブル、そしてminiSDメモリカードが必要だ。

 PCは持っていることを前提とする。USBケーブルもWX310K購入時に付属しているものを使えばよいだろう。

 他に必要なのがminiSDメモリカードということになる。

 今回このミュージックプレイヤー機能を使用するために購入したminiSDメモリカードは、KingStoneの「SDM/1GBFE」だ。型番から分かるとおり1GBのモデルだ。KingStoneのメモリは京セラの動作確認を得ていないばかりか、512MBのものしか保証されていないので、あくまでも自己責任と言うことになる。結論から言うと私の環境では問題なく使用できた。このカードをさしたことによって他の動作が遅くなったという感覚はない。またバッテリーの保ちが悪くなったと言うことも体感できていない。

 miniSDのデータフォルダーにアクセスするときに約2秒、そしてデータの一覧を表示させるときにも約2秒程度の待ち時間がある。サムネイルの表示もそれほどもたつく感じもない。公称では読込 7.85MByte/sec  書込 5.5MByte/secだそうでトランセンドやパナソニックなどの高速モデルにはかなり及ばないが、すくなくともWX310Kで使う分には問題なさそうだ。

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 なにより、1GBで6600円という価格の前には何も文句は言えない。

 注意事項

 ミュージックプレイヤー機能を公式サイトからダウンロードする際は、かならず接続先をCLUB-AIREDGEにすることだ。私は高速化サービスでオンとオフの電話番号をそれぞれ登録して、切り替えて普段インターネットに接続しているが、これが高速化オンの電話番号でダウンロードしてしまうと、きちんと本体に追加アプリケーションはインストールされない。その状態でもBeatJamのダウンロードは出来てしまうので、注意が必要だ。この状態ではBeatJamを起動しても転送が出来ない。

 ■使用感

 音楽データはBeatJamなりSonicStageなりでCDやオンラインストアで購入したデータをプレイリストで表示させ、PCと電話機をつなぎマスストレージモードで転送ボタンをクリックするだけだ。

 転送に要した時間は70分の音楽CDを160kbpsのmp3にしたものを約3分で出来た。個人的には思ったよりずっと早い。

 転送したデータは電話機のメニューからミュージックプレイヤーを選択し、決定ボタンを押せば再生される。曲送りや戻しもワンボタンだ。もちろん閉じた状態でも再生できるし、曲送りや頭出しもできる。

 再生できるファイル形式はソニーのミュージックプレイヤーを使っている人ならばおなじみのATRAC3Plus、ATRAC3、そしてmp3の再生も可能だ。可能なビットレートもちゃんと32kbps ~ 320kbpsをカバーしている。

 ■雑感

 他社では当たり前になっている音楽再生機能だが、ようやくPHSでも使えるサービスが出てきたのは感無量だ。

 ウィルコムはDDIポケット時代、feelH"で音楽再生機能を搭載させたが見事に失敗した。

 当時は32MBのメモリカードガ1万円を超える時代、再生時間もお世辞にも長くなかった。もちろんインターネットで音楽を購入するインフラも今とは比べものにならない。

 PHSに外付けで供給されていたメモリオーディオやBluetooth、そしてカメラ。それが今や一つの本体にはるかに高性能になって収まっているのだから、進歩は凄まじい。

 明日は実際にプレイヤーとして使い込んだ感想を記したい。


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