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日なたのビジュアル、日陰のオーディオ [考えたこと]

 HD DVDの北米発売は3月――全米5000店舗でデモを展開(ITmedia)

 映画配給大手、Blu-ray映画のラインアップ発表(ITmedia)

 さて、今年は次世代DVDであるHD DVDとBlu-rayが普及し出す年だ。

 映画産業は早くも両メディアに対応したコンテンツの発売を謳っている。

 Blu-ray推進団体:ソニー・フィリップス・松下電器産業・日立製作所・シャープ・パイオニア・サムソン電子・LG電子・DELL・HP

 HD DVD推進団体:東芝、NEC、、DVDフォーラム、マイクロソフト、三洋電機

 上記の通り業界は真っ二つだ。ハリウッドなどの映画業界でも同様に対応は分かれており、しばらくは混乱が続くと思われる。

 ぶっちゃけマクロな視点で見たときには両規格に決定的な性能差はなく、そう言う意味では消費者を置いてきぼりにしているといえる。いずれはHD DVDとBlu-rayの両規格に対応したユニバーサルプレイヤーが発売するであろうが、それまでは家電業界、ゲーム業界、映画産業、コンピューター産業などを巻き込み、うんざりするような混沌とした状況が続くのではないかと思う。

 そんな苛烈な状況の中、オーディオの業界も実はポスト音楽CDといえる規格が二つあるのをご存じだろうか。

 それがSACD(スーパーオーディオCD)とDVD-Audio(DVDオーディオ)である。

 ちょっとオーディオに興味がないと聞いたことすらないかもしれないが、実は両規格ともハードが初めて発売されて6年以上経っている。なのに中堅どころくらいのレコード店ではソフトのコーナーすらない。それも当たり前のことで、積極的にソニーがソフトを発売しているSACDですら今までに発売されたタイトルは3500前後、DVDオーディオに至っては数百タイトルしか発売されていないのだという(※数字は現在異なっている可能性あり)。現在日本で一年間に発売される音楽CDが15000タイトル以上だと言うから、これが如何に少ない数字かおわかり頂けるのではないだろうか。

 ソフトが少ない上にポータブル機も無い、コンポにも一部しか搭載されていない、カーオーディオでもオプション扱いでは認知されるわけもない。

 両規格の音楽を聴いてみると確かに別次元の音が鳴るのだが、ほとんどの人が音楽CDの音に満足している現状でしかもより音質の悪い音楽配信がヒットしている現状を考えると、今後も爆発的な普及はないのかもしれない。個人的にはPS3でSACDの再生機構が標準搭載されるとされており、これにはかなり期待しているがどうなることやらである。

 最近のAV機器は視覚面に対してはかなり訴求が高いが、聴覚的な面は二の次になっていると思う。薄型テレビや映画コンテンツはどんどん高精細になっているというのに、音質の面ではせいぜいスピーカーの数が増えるくらいだ。たしかにDVDビデオは高音質であるが、音楽だけ聴きたいという需要も当然残っている。

 音楽CDが世に出てから20年以上経つが、そろそろ何気なく購入する音楽メディア(CD)の世代交代が起こらないかと思うのだが。


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