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何がネットでのコンテンツ流通を妨げているのか [音楽配信]

文化庁甲野氏講演「何がネットでのコンテンツ流通を妨げているのか」 (BroadBandWatch)

文化庁長官官房著作権課長の甲野正道氏の私見

 「既存のビジネスモデルに影響がないからといって、新たなビジネスモデルだけが著作物で利益を得るというのは公平の観点から問題。新たなビジネスモデルにおいても、利用された著作物の権利を持った人が対価を得られる仕組みが必要だ」との見解を示した。

 確かにその通りだ。これはJASRACシンポジウム2005の基調講演で語られた言葉である。

 さてここで問題になってくるのが「著作権」である。近年、JASRACをはじめとした管理団体の主張は概ね、著作権を守らない人がいるからコンテンツ流通が妨げられるのだというものであるように思う。ダイレクトに言うと「違法コピーが横行するから音楽は売れないしテレビの番組をネットで再配信も出来ない」ということであろう。今回の甲野正道氏の私見も対価が得られる仕組みが必要だというのは、もっと厳格に課金するシステムが必要だという文脈で語られているのだと思う。

 ソニーBMG問題の時に、音楽CDの売れ行きが落ちる理由を考えてみたが、ネットでのコンテンツでも同じ事である。使うのが面倒だから使わない。欲しいものがないから買わない。ただそれだけのことである。そもそもアナログ時代には行われていた「コンテンツ」が入っていたカセットテープやビデオテープの貸し借りは黙認で、デジタル時代になって出来なくなると言うのは、文化の後退ではないか。

 ネットでのコンテンツ流通を妨げ、機会損失を起こしているのは著作権と著作権を管理するシステムそのものではないのか。

 「技術変化に伴うビジネスモデルの変化にも対応する必要がある」ならば、音楽やコンテンツのネット配信に関してはJASRACの管理(みかじめ料)を撤廃し著作権者と利用者が直接金品のやりとりを作るシステムを作るべきである。そうすれば利用者はより安価にコンテンツを買うことが出来るし、著作権者はダイレクトに対価を受け取ることができる。何も生み出していない人間が、横から対価を要求するからおかしなことになるのだ。


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